ごきげんよう。曼珠沙華です。
中国にいて、中国語にはたくさんの外国の蔑称があるなと感じ、驚いたことがありました。
中国語学習者の方や中国に縁のある人。また隣国だから気になると言った方など、楽しんで頂けましたら幸いです。
目次
外国人を中国語でいうと老外
中国語では外国人を外国人と言いますが、日本語の「外人」のようにもっと慣れ親しんで言いやすい言い方があります。
それが老外です。
ないようです。
老外は白人や黒人などの欧米人にのみ使う
言葉自体に悪い意味はなく、普通に西洋人を見たら「老外」というのですが、白人や黒人限定に言います。
というのも、この「老」は、中国語では年上の方の名字の前に「〜さん」という意味で使います。
例えば年上の王さんの場合、老王(王さん)と言います。
逆に年下の場合は、小王(王さん、場合によっては王ちゃん)と言います。
西洋人に対して、どうして目上の人に使う「老」を使うのか、お気づきの方もいるかもしれません。
西洋人はアジア人に比べて、見た目が老けて見えるから「老」を付けるといっている中国人がいました。
とは言っても老外には蔑称の意味は含まれていませんし、見た目が老けてなくても老外と言います。
小日本、小日本鬼子
ネットを使っていて小日本、小日本鬼子という言葉を目にした方もいるかと思います。
先程の名字の前に老、小を付けて〜さん、〜ちゃんと言いましたが、この小日本は決して日本ちゃんという意味ではありません。
小日本の「小」は蔑称の小
中国語の小は日本語と同じ「小さい」という意味があります。
なので小日本は、「日本人は小さく(器量、身長など)、日本の国土も小さく、資源がない」という色んな意味が含まれた小日本です。
鬼子
鬼子は、お化け、幽霊、悪魔など怖いものを指します。
しかし日本では鬼ってかっこいいとか、最強ってイメージが強いので、あまり言われて嫌な気持ちになるものではないかなぁ・・・?と個人的には思います^^;
インドは阿三
阿三はインド人の蔑称です。
阿三は上海語の方言で、三という意味は元々「馬鹿」といった悪い意味があります。
他にも三が付く悪い言葉をご紹介します。
猪头三
猪头は、豚の頭という意味があります。
そこに馬鹿という意味の三が加わり、「脳みそがない人」=「馬鹿」という意味になります。
十三点
女性を罵る時に使われる言葉で、「馬鹿」や「まともじゃない」という意味です。
拉三
女性に使う言葉で、「馬鹿」、「あばずれ女」という意味があります。
三八
三八は、女性を罵る時に使う言葉で「馬鹿」、「あばずれ女」といった意味があります。
そのため、インド人を阿三と呼ぶようになりました。
当時猿を阿三と呼んでいたから、猿に似ているインド人を阿三と呼び始めた。や、イギリス植民地だったインド人の英語の「i say(私は〜と言う。)」が阿三に聞こえたからと、いくつかの由来があります。
黒人は黑鬼
黒い悪魔、黒い化け物と言った意味の黑鬼です。
ロシアは毛子
ロシア人を毛子と言い、毛むくじゃらという意味になります。
アメリカは美国佬
美国はアメリカと言う意味で、佬は東北の方言で主に男性に使う蔑称です。
辞書では美国佬でヤンキーとありました。アメリカ野郎みたいな意味だと思います。
外国人全般の蔑称として、鬼佬とも言います。
ドイツは德国佬
美国佬のドイツバージョンです。
德国はドイツの意味です。德国佬で、ドイツ野郎、ドイツヤンキーみたいな感じです。
韓国人は棒子
韓国人を棒子と言い、韓国を棒子国と言います。
これは韓国人が棒を持って戦いに挑んでいたのを見た中国人が、棒一つで戦に挑む姿に大変驚いた(悪い意味で)為、それから棒子と呼んでいます。
棒子は、棒や棍棒と言う意味があります。
高丽棒子とも呼ばれています。
まとめ
今回は中国人が他国に対する蔑称をご紹介しました。
どうでしょうか?蔑称が多くて驚いた方がいるかもしれませんね。
今回調べていて、中国人自身も「中国人は他国にあだ名を付けるのが得意だからね」と言う書込みを目にしました。
世界は広いですね!
楽しんで頂けましたら幸いです。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!