ごきげんよう、曼珠沙華です。
最近、現地採用で中国の上海にいる日本人のyoutubeを見て衝撃を受けましたので、記事にしたいと思います。
色々知りたいことを実体験と共にまとめましたので、是非最後までご覧ください。
目次
中国上海現地採用の日本人、Azuさん
千葉県出身のAzuさんは、最初広告関連企業の駐在員として中国現地入りした後、上海のマーケティング会社に就職し、現地採用として働いています。
一般的に駐在員は日本企業の正社員雇用で引っ越し代、家賃、給料も日本円と高待遇です。
なので現地採用を選んだのは、よっぽど中国にいたい気持ちが強いからなのかな?と思いました。
駐在員と現地採用の待遇の比較
駐在員 | 現地採用 | |
給与 | 日本円 | 現地のお金 |
福利厚生 | 交通費、住宅手当、ビザ申請代金などが支給される | なし |
健康保険 | 会社負担 | 自己負担 |
年金 | 会社負担 | なし |
帰国費用 | あり | なし |
上記の通り、一例ではありますがざっと見ただけでも駐在員の方が待遇が良いのがわかるかと思います。
それでも中国に魅了されて中国に残りたい。働きたいって人が現地採用を選ぶのかな。と思いました。
実は私も現地採用で中国で働いていました
実は私自身、現地採用で中国に5年近く住んでいました。
現地採用に関心がある方もいらっしゃるかと思いますので、私のことをお話したいと思います。
中国語の専門学校卒業後、無職でした
私は中国語の専門学校に通っていましたが、結構のんきな性格だったこともあり、就活をすることとか一切わかりませんでした。
学校でも特に話してなかったので、気づいたらそのまんま就職先なく卒業してました。
中国語を使う仕事をしたかった
不思議なことに家族も無頓着で、卒業してから「就活しないと。」と思い、就活を始めました。
私はせっかく学校で勉強して覚えた中国語を使う仕事をしたい一心で就活をしました。
履歴書を送りつけていた
履歴書を企業に電子メールで送りつけていました。でも返事はありませんでした。。
同僚にこの話をしたら、「凄いね!」と言われました。
この時に他の同僚の転職時の驚きエピソードも聞いたので、いつかご紹介できたらなと思います。
当時mixiで知り合った人から仕事を紹介されて面接しに行ったり、中国勤務の仕事をネットで調べて応募したりしていました。
けど今思うと企業も「なんで今頃・・?」と思っていたのかもしれませんね。
上海に子会社がある日本の旅行会社で就職が決まる!
そんな中、ちょっと憧れでもあった旅行会社への就職が決まりました。
上海人の女社長、日本人の正社員が1人、日本人のパートさんが1人いる、3人しかいない超小規模の会社でした。
本当は上海の子会社に日本人の女の子が1人いたのですが、連日その子の両親が会社に来て、トラブルになって辞めたようです。
当時は特に思わなかったのですが、その子が使ってたノートパソコンを引き継いだ時に、その子と社長の会話履歴が保存されてあり見てしまいました。
そして話を繋げていくと、後でわかったのですがだいぶ危ないブラック企業でした。
就労ビザではなく旅行ビザで働いていた
その子が使っていたノートパソコンに履歴があったのですが、どうやら上海の日本人会などで知り合った人達と情報交換をしていく中、その子は就労ビザではなく旅行ビザで中国に滞在していたようでした。
就労ビザがないのに就労していたら、法律違反になります。しかも責任はその子自身が請け負わなくてはいけません。
その件で社長と揉め、万が一中国の警察官や入国管理局の人にでもバレたら、中国では罪が重いので両親も必死だったんだと思います。
社長の言い分
その上海人の社長の言い分は、その日本人の女の子は上海人の家に住んでいたようなのですが、その家の人達の情報を聞き出していて困った。と言っていました。
「職業は、給料はいくらか」など聞いていたと言っていました。
結局トラブルになって辞めました
前の子とトラブルになったからか、その社長は私に対しても凄い警戒心を持っていました。
ネットで中国人と連絡を取ってると言っていたのが良くなかったのか、
「社会人としての経験がないから不安だ。中国に言ったらネットで知り合った人と会うんじゃないか?」と言われました。
今思うと、私がその子のノートパソコンを使っていた時にたまたま社長とのチャット履歴を見つけて見ていた所がバレてしまっていたので、ヤバイと思って何かしら理由をつけて辞めさせたかったのかのようにも思います。
ただ社会人経験がある人であれば、待遇や就労ビザ、年金などもっと踏み込んだ話をされるのでは・・?と思いました。
社長には「前の子の両親が連日会社に来て本当に業務に支障が出るし迷惑だった。もう、子供は生きてさえいれば一切連絡取らなくても良いって親に約束させてほしい」と言われた時は、不信感マックスになり、ここでは働けない。と確信しました。
その社長も子供がいるのに、そういう考えなのでしょうかね・・?不思議です。
採用後の契約もありませんでしたし、研修期間中の給料も発生しませんでした。もう、ブラック中のブラックですよね・・・。今もその会社はあるので、怖いなと思います。
日本企業で面接し、中国勤務が決まる!
ご縁があり、日本の会社で面接をして研修を行った後、中国の子会社で勤務する現地採用のお仕事が決まりました。
私は若かったのもあり、お金の事に本当に疎くボーナスとか一切わかりませんでした。
同じ年の子でタイに勤務が決まっている子と話す機会があった時、面接でボーナスの話などを聞いたりしていたと言っていました。
その時私は「へー。ボーナス??」位に思っていました。
本社での研修を無事に終えて、中国大連に渡りました。
いざ、中国現地へ!
家賃は自腹!
最初に家賃を払うのに、20万くらい必要と言われました。
もう、ここから現地採用と駐在員での差がありますね。
給料は?ボーナスなし!
現地採用は現地のお金で給料が支給されます。
私の場合は元で、月収3000元ちょっとだった気がします。今のレートで約5万5000円です。
もう遥か昔の話なので当時は普通に生活ができました。
日本に比べるとありえない位の金額ですが、基準は「現地で生活できる給与」となります。
更に言えば海外に進出しているのは、人件費を抑えたいから進出しているので、給料が多く貰える事はないです。
また、当然ですがボーナスもありませんでした。
一応現地で正社員だったのですが・・・
中国人の配偶者や、恋人がいる人がほとんど!
海外で数年働きたい。中国語を習得したい。と思う方もいましたが、ほとんどはやはり「中国人の配偶者や恋人がいる」日本人でした。
当時の私は、中国で中国語を使って働きたい!と思っていたのと、主人ではない中国人の彼氏がいました。(主人と知り合うのはもっと後です)
2年働きました
当時付き合っていた彼とうまくいかなくなり、帰国を決意しました。
一旦日本に帰国しました。
ほとんどが帰国を前提にしていた
中には配偶者が中国人なので中国で永住したり、独身ですが中国の生活が合いすぎて中国に永住したいと言う日本人の同僚も少数いました。
しかしほとんどは、いずれ日本に帰国するのを前提で中国にいました。私も帰国組の一人でした。
日本語しか話せなくても働ける
日系企業だったので、中国人は日本語が多少なり話せました。
職場では日本語100%で、仕事でも日本語しか使わないので、全く中国語が話せない人でも安心して就業できていました。
帰国後上海へ
実は大連から帰国する前、日中相互学習のサイトで知り合った主人に会いに上海に行きました。
私は帰国して婚活をしようと思っていましたが、主人のアプローチに負けて一旦帰国後、主人がいる上海に向かい、そのまま主人の実家に居候することになりました。
海外に行くだけありますよね。自分でも凄いアクティブだと思います。
日本にいる間に就職先が決まった
日本で就活して決まってから上海に行こうと思ったら、思ったよりも早くに上海でのお仕事が決まりました。
なので主人のお家に居候することになりました。
韓国人が社長の会社に就職
企業立ち上げとのことで、日本市場に進出するネットショップを運営するのに、中国語ができる日本人の私が採用されました。
当時、韓国人の社長1人と私の2人しかいませんでした。
韓国人の社長との共通言語は中国語でした。
今思うと凄いグローバルですよね。
でもこの韓国人の社長とは合わない上に立ち上げのネットショップもなかなか開設しないしで、営業許可証も見当たらないし不信感が募り即辞めました。。
香港本社の中国民間企業に就職
その後、私以外みんな中国人の中国企業に就職しました。
「日系企業は給料が安くてケチ」と言う話は中国人から聞いたことがありますが、本当にそうだなと思いました。
IT企業でしたが、当時8000元の給料、今のレートで約14万8,000円を貰っていました。
そして日系企業では貰えなかったボーナスもたくさん貰えました!!
帰国した後も、中国のIT企業での方が給料は高かったなと思いました。
中国は絶対合わないから結婚後帰国!
私は大好きで大好きで中国人になりたい!と思っていたくらい、熱狂的なほど中国が大好きでした。
けど中国は日本とこんなに違うんだ・・と実感し、自分には中国の生活は合わないと確信していきました。
サービスが良いのはやっぱ日本!!
中国はサービスが悪いです。日本が良すぎるのかもしれません。
態度が悪くてストレスが貯まる一方でした。
勤務地が日本でも中国でも、自分は日本人だから変わらない!
中には中国だから仕事が楽。日本ほど厳しくない。と言う人もいました。
けど私の場合は日系企業だと中国にあるってだけで皆日本人なので、何も変わりませんでした。
中国の民間企業で働いていた時も、仕事相手は日本人だったのでやはり日本人としてのレベルを求められました。
その人の職場によるかと思いますが、私は楽だと感じることはありませんでした。
スリが多い
大連に行ったばかりの頃、同僚が歩いていたら突然、聴いていた曲が流れなくなった。と言っていました。
気づいたらウォークマンが盗まれたそうです。。
他にも子供を使って盗ませようとしたりと、スリは本当に多かったです。
強盗もあった
同僚が住んでいるマンションは私と同じなのですが、帰りにマンションに入ろうとしたら首を締められてお財布を盗られたと言っていました。
身近で被害にあう人が多いので、治安はやはり日本に比べると悪いなと感じました。
反日中国人がいる
同僚が日本語で「日本人ですか?」と聞かれ、そうだと返事したら突然殴られたという事件がありました。
物乞いがひどい
お金を欲しがっている物乞いがいるのですが、上海だと地下鉄、その他の場所だと道端にもいます。
目が見えない人、布団を路上に敷いて寝てる人の横で土下座している人、障害者の人など沢山いました。
みなさん身なりが本当に酷くて悪臭がして、私にはショックが大きすぎて気持ち悪くなるほどでした。
しかも組織でやっているとも言われているので、1元をあげない方がいいと言う人や、可哀想だから1元をあげてしまう中国人など、人によって考えは様々でした。
トイレのドアが壊れてても気にしない
トイレのドアが壊れてても気にしないで普通に用を足しているところを見ると、私には無理だなと思いました。
有料トイレなのに紙がない上に汚い
中国のトイレは基本汚くて、洋式トイレも使い方がわからないからか座る場所が汚いです。
掃除する人も床から便器の外から中、便座部分と全部同じ雑巾で磨いていました・・・。
中国には1元の有料トイレがありますが、臭く、汚く、ペーパーもなかったりします。
ペーパーもトイレには流せずゴミ箱に入れます。
上海は外国人も見下してる
私は上海人の旦那がいますが、上海人は基本好きではありません。理由は、上海人は凄いプライドが高いからです。
具体的に見ていきましょう。
外地人(wàl dì rén)
その土地出身の人を本地人(běn dì rén)と言い、それ以外の地域の人を外地人(wàl dì rén)と言います。
私は外国人ですが、外地人扱いをされていました。
外国人とわかっても、同じでした。
大連にいた時は外国人だとわかると、凄い熱烈歓迎!って感じでしたが、上海ではそんなことはありませんでした。
また、中国民間企業に勤めていた時、上海人の同僚の女の子が色んな同僚に「どこ出身?」と聞いて回っていました。
大連でも差別はありましたが、田舎と都市部を分けての差別がありました。
私は外国人な上に都市部の人だと思われていたので差別を受ける事はありませんでしたが、差別を受けるのはやはりいい気はしませんよね。
上海語を話す
上海人は上海語を話します。上海語と普通話は沖縄弁と標準語ほどの違いがあり、一切何を言っているのか聞き取れません。
職場では上海語が話せない中国人の方も沢山いるのに、上海人は上海語で話したがるので、嫌だなぁと思ってしまいました。。
地下鉄の持ち物検査も上海人ならパス
上海語で話して持ち物検査をパスしている人もいました。
上海人でないと、上海で暮らすのは心が折れてしまう機会が多いなぁと思う時もありました。
給料は今は1万元〜
地域にもよりますが、月収1万元〜1万5,000元と言われています。
今のレートで言うと、約18万5千円〜27万8千円のようです。
ただ家賃が高かったり、その他諸々の費用は現地採用だと自己負担になるので、注意が必要です。
中国に住み続ける魅力
しかし一方で現地採用を選んで中国に住み続ける日本人がいるのも事実です。
- 食材が豊富で日本では見たことがない果物、食品、調味料が沢山ある
- 関西人と中国人の相性はいい
- 距離感が近いから仲良くなりやすい
- 周りを気にしなくていいから気楽
- 中国語を普段から使っていたい
- 中華料理が好きすぎて中国から離れられない
- 日本よりも厳しくないので仕事が楽
など、人により中国の魅力は無限大です。
ただ個人的には、いずれ日本に帰るつもりがあるなら数年程度で帰国した方がいいのではないのかな?とも思います。
日本で転職の際、中国で働いていたデメリットが大きい!?
私はその後ロリータブランドのアパレル店員をしたのですが、採用後に店長に言われました。
「韓国が好きで韓国旅行に行ったことが何回か行ったことがあるけれど、店員の対応が最悪だった。中国で働いてたから、接客態度に対して正直不安があった」と言われたことがありました。
こういう類の話は当時も聞いたことがありました。中国では会社の電話を使って私用の電話をするのが当たり前なので、中国で働いていたことがある日本人も同じなのではないか。という話だったのですが、中国で働いてたと言うと、返って中国での自由奔放さがネックになるのかなと思いました。
しかし私の場合はどこも日本人のレベルを求められていたので、決してはそんな事はありませんでした。
私用に電話を使ったこともありませんし、相手は日本人でしたので日本と何ら変わらない仕事をしていました。
中国人の同僚は、残業を拒否していたり、自宅だと電波が悪いとか言い訳している上司までいました。。
私の場合は中国での仕事経験をマイナスに捉えられてしまいましたが、転職先の業務によっては中国勤務を最大限活かせるものであれば、大歓迎されることは間違いなしだと思います!
後悔はしていない
実際に現地に行かないと知り得ないこともありましたし、中国語が上達する期間であったことは間違いはありませんでした。
私は現地採用で中国で働いた事に、後悔はありません。
主人とも出会えて結婚しましたし、私の人生で必要な道だったと思っています。
ただ働き方の一つではありますが、待遇の悪さからあまり進んで現地採用であったことは今まで言ったことはありませんでした。
就労ビザの条件
就労ビザの条件は年々厳しくなっているようです。
私は会社が大連市と密な関係にあったようで、就労ビザを難なく取得することができました。
一般的には以下の条件が必要だと言われています。
- 4年制大学か同等の学歴
- 就業経験2年以上(新卒不可)
外国で働く上で就労ビザは必要ですので、それを発行してくれる会社であるか、見極めるのが大事です。
当然ですが外国人が採用されると自国民が採用される枠が減るので、四大卒業以上など、条件が厳しくなっているという話を聞いたことがあります。
詳しくは就職先で相談してみてください。
まとめ
今回はYou Tubeで現地採用であることをお話していた人を見て、衝撃を受けたので私自身の事を交えながら記事にしてみました。
皆さんの人生の選択肢の一つとして、現地採用もありだとは思います。
また良い情報だけを得て現地に行くと、カルチャーショックを受ける可能性大なので、中国の良い所、悪い所を知った上で是非行ってみてください!
最後までお読み頂きましてありがとうございました。